資料館収蔵の楽譜~フランス
定期刊行誌
L'Estudiantina
(L'Orchestre a Plectre)
Paris (1905~1933)
M.De Rome(Mario Maciocchiの変名)を主幹として刊行されたが、1932年頃にMario Maciocchi名に戻している。1915年~20年は休刊。1934年から社名を“L'Orchestre a Plectre”に変更し、1939年まで出版されたことがわかっている。Maciocchiは"La Festa del grano; grande fangasie."(大幻想曲 麦祭)など自作の大半を当誌で発表した他、Olga Delysの名前でも作品を発表、その他同誌の第5回コンクールで1等のEugene Boucheronの"Impressiona d'Espagne"(スペインの印象)、1909年のコンクールで2等のHyacinthe Lavitranoの"Renata"(レナータ)等が発表された。コンクールに関しては、Lodovico Mellena-Vogtの第4回コンクール第3位の“Ouverture de Concert en mi mineur”(演奏会用序曲ホ短調)や第5回コンクール第2位の“Fete au Village”(幻想曲「村の祭り」)など、入賞したにもかかわらず未発表のものがあり不明な点が多い。中野二郎氏、中村泰彦氏による発行年月別の目録がある。
当資料館にはオリジナルを含むコレクションを収蔵しているが、中でも故杉原里子氏のコレクションは後期を中心に二百数十冊を数える。
京都の故鳥井諒二郎氏が同誌を愛好し、晩年のH.Lavitranoの作品をわが国に紹介したことは余り知られていない。(オザキ譜庫記載より一部引用)
Le Mediator
Paris(1948~1969)
François Menichettiを主幹として創刊。当初はMenichetti本人の作品を中心に掲載され、本名以外にFrançois Detogaのペンネームも用いた。友人であったMaciocciの後を継ぐべく傾注したという。当時マルセイユコンセルヴァトアールの教授であったLaurent Fantauzziの作品の他、Roger Coitexの「悲劇の王女」やStephen St.Johnの「海の悲劇」など日本でも盛んに演奏された作品が掲載された他、Armand Tournelの作品なども掲載された。
当資料館には第1号から1969年発行の最終第30号までが所蔵されている。鮮烈なブルーの誌面が印象的だが、同じカラーブランディングで録音も手掛ける等当時としてはメディア戦略にも秀でていたと考えられる。
また、本誌とは別に1910年からパリのJ.Rowiesより同名の雑誌が発行されており、1913年まで発行されたことが確認できる。
Le Plectre
Marceille(1903~1928?)
Laurent Fantauzziを主幹として刊行された。1928年ごろまで確認できる。新作楽譜、評論、報道などを掲載。主幹であるFantauzziの他、Josef Albin、Carlo Munier等の作品が紹介された。A.Manetti、Ginhouxという作曲家も盛んに登場するが詳細は不明で識者の教えを請いたい。資料館には早稲田大学OBによるコレクションと故杉原里子氏とコレクションが多数ある。
中野二郎氏による発行年月別の目録がある。(中野二郎氏目録参照にて記載)
資料館に収蔵されている作品の出版社
A.Frëres, Paris
H.Lemoine, Paris
B.G.Adofe, Paris
J.Rowies, Paris
L.Fantauzzi, Marseille
P.Beuscher, Paris
A.Durand, Paris
Atlantic Plectre, Paris
Paul Beuscher, Paris
Lido Melodies, Paris
本ページの解説文は当資料館作成の解説文を石村隆行氏に校訂監修していただきました