資料館収蔵の楽譜~その他の国
定期刊行誌
Mandolinismo
Luchsingen (1921~1930?)
Carmelo Colettaを主幹として1921年にスイス、ルジンゲンのC.Notari社から発刊。1928年に主幹がMario Vicariに変更された。イタリア語とドイツ語が並記されているのが特徴。1930年以降まで発行が確認できるが何時まで続いていたかが不明。主幹の二人の作品の他、Ignazio Bitelli、Carlo Lissoni、Aldo De Biasi、Clodomiro Santiniなどの作品が確認出来る。
中野二郎氏作の目録がある。
ササヤ書店で入手可能だった為か当館には多数のオリジナル譜を所蔵。
Het Ned Mandoline Orkest
Alphen aan den Rijn (1926~1930?)
1926年からオランダのアルフェン・アーン・デン・レインで発行された。
Giuseppe Manenteの Principe di Piemonte,Marcia(ピエモンテ皇子)、Danza Originale(独創的舞曲)、Buona notte Mimi(おやすみなさい、ミミ)などが出ている他、Joh.B.Kokなどの作品が確認できる。版元のBarend van Zwietenからも何曲か発行されている。
中野二郎氏が作成した目録がある。
ササヤ書店で入手可能だった為か当館には数点のオリジナル譜を所蔵。
De Mandolinegids
Hilversum (1919~1930?)
1919年からオランダのヒルフェルサムで発行された。J.B.Kok、Lodovico Mellana-Vogt、C.Cavallazzi、H.Jr.Smitsなどの作品が出ている。
版元のJ.J.Lispetからも何曲か発行されている。
中野二郎氏が作成した目録がある。
ササヤ書店で入手可能だった為か当館には多数のオリジナル譜を所蔵する他、故杉原里子氏のコレクションも多い。。
The Crescendo
Boston (1908~1934)
1908年からボストンのH.F.Odell&Coが刊行した。毎号各地の合奏団を写真付きで取り上げており、アメリカでこの時期マンドリン、バンジョー、ギターなどの演奏人口が非常に多かった事を伺わせる。1918年にはシンフォニア・マンドリニ・オルケストラ(のちオルケストラ・シンフォニカ・タケイ)が取り上げられている。
OdellやN.A.Bickfordによる評論記事など内容も充実している。楽譜は小品が多く、Odellによる編曲などが多く掲載されている他、広告や、楽器指導案内など多彩な記事に溢れている。
紹介される楽団にハープが加わる事が増加した為か、1919年から対象楽器にハープが加わっている。なお特に記載はないがウクレレの為の作品も掲載されている。イタリアやフランスとは別の歴史を歩んだアメリカの様子を知るにはかなり読みがいある雑誌。
資料館にはIMSLPのダウンロードデータで保管。
The Cadenza
Kansas City/New York (1894~1924)
カンサスシティーのThe C.L.Partee社が1894年に刊行した最古のプレクトラム専門誌のひとつ。1908年から発行がWalter Jacobsに移管されニューヨークに移った。1921年には関西学院マンドリンクラブが紹介されている。1924年にJacobs' Orchestra Monthlyに吸収された。
資料館にはNYPL Digital Collectionsからのダウンロードデータで保管。
The Mandolin Journal
North America(1987~)
Norman Levineが1987年に創設した組織で、現在も4半期に一回のジャーナルを発行している。世界中に4,000人の会員がいるとされ、現在活動している世界最大規模の斯界団体。
その他の米国の出版社
資料館に収蔵されている作品の出版社
A.C.Dotesio, Madrid
D.Fortea, Madrid
La Mandolina, Madrid
Union Musical Espanola, Madrid
Zozaya, Madrid
Ricordi Americana, Buenos Aires
Cranz, Bruxelles
Bahrend van Zwieten, Alphen s/d Rigin
J.J.Lispet, Hilversum
BluePrint, London
Clifford & Essex, London
Lyon & Healy, London
Oliver Ditson, Boston
A.Shaefer, Chicago
Carl.Fischer, NewYork